2013年5月3日金曜日

今日の日経から:DVが子供の脳を萎縮:


2013/05/03
DV(ドメステックバイオレンス)とは、両親間で行われる暴力や暴言の場面を云う。このDVでの暴言が、子供の病(脳の萎縮)に影響すると云う研究が発表された。発表したのは、福井大学の「」こどもこころの発達研修センター」の友田明美教授らで、米ハーバード大学との共同調査にもとづいて推測した。5月2日に米オンライ科学誌に発表した。

○研究成果の内容:
①調査内容:夫婦間のDVを目撃した18歳~25歳の男女22人と、目撃していない銅製台の30人の調査。
②その調査結果:脳の状態をMRI(共鳴画像装置)で調べると、前者が右脳の視覚野の一部が、6.1%小さく、6.5%薄かった。左脳の視覚野も6%薄かった。
③その調査結果からの推測:脳の容積、神経活動が変化し、神経症状を引き起こすと推定できる。
④子供のこころへの影響:DVで見た嫌な記憶を何度も思い出すと、子供の脳の神経物質に異変が起きると推測した。
⑤脳が最も影響を受けやすい年齢:年齢11歳~13歳。身体的な暴力よりも、暴言の方が子供の脳には深刻な影響を与えることがわかった。

○今後の研究の期待効果:
①「幼児期の体験が脳を変えるメカニズムが明確になれば、治療などに活かせる」(友田教授)

◇どんきほ~て:MRIなどの分析機器の発達で、要因と結果の関連性が具体的に分析できる時代になってきた。すばらしいことだ。

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